平成28年予算特別委員会 全部の補足質疑 ( 3月10日)

がん対策、ピロリ菌.血液検査、中学生の検討

○中島義春委員  よろしくお願いいたします。公明党ではもう3人目ということで、最後になると思うんですけれども、私のほうから自由質疑のときも質問させていただいて、ちょっと時間がなかったもんで、また再度質問させていただきます。

 区政の健康施策ということで、1つには、がんに関してなんですけれども、この間、自由質疑のときには、がんの検診率の向上という観点で質問させていただきましたけれども、今回、私どもがずっと訴えてきましたがんのピロリ菌検査、胃がんリスクの検診ということで、今年度からピロリ菌の検査とABC検査をスタートしていただいております。20歳と40歳ということで、これを拡大するようにということで、28年度からさらに拡大していただくんですけれども、ピロリ菌検査とABC検査の今年度初めての事業ですので、どういう今状況なのかちょっと教えていただきたいと思います。

○坪内健康担当部長(地域保健課長)  ピロリ菌の検査関係でございますが、26年度からスタートさせていただきました。今年度、まだ年度途中でございまして、数字がまとまってございません。

 昨年1年間、昨年度の実績ということで申しますと、いわゆる20歳のほうのピロリ菌の検査でございますが、対象となる方が大体2,500名様程度いらっしゃって、受診された方が250名強ということで、受診率10.3%ということでございます。また、40歳のほうのABCの検査、こちらのほうが対象となる方がちょうどその倍の5,000名程度いらっしゃいまして、受診された方が1,000名強ということで、21.2%という受診率でございました。

○中島義春委員  想定よりも、私、結構皆さん積極的に受診していただいているなというふうに思うんですけれども、その中で、ピロリ菌保菌者というか、菌を持っている方、あるいはABCのほうではよりお医者さんのほうに検査してもらわなければいけないなという、そういう重い方というか、そういう方はいらっしゃったんでしょうか。

○坪内健康担当部長(地域保健課長)  20歳と40歳ということですので、その時点で例えば症状が重いとか、そういうようなことはないかと思いますが、いわゆるその菌の保有という意味の陽性率ということで申しますと、20歳のところの方で陽性の方が11名様いらっしゃいました。率として4.3%ということでございます。それから、40歳のほうのABCの検査の最初のピロリ菌の陽性率というのが110名の方で10.5%ということでございます。

○中島義春委員  この方たちは、当然、お医者さんのほうに例えばピロリ菌を持っているということであれば、除菌をしてもらわなければいけないと思うし、また、ABCのほうでは、お医者さんのほうで診て、より検査してもらうというか、診察してもらわなければいけないと思うんですけれども、この辺は最終的にお医者さんまで行っているというのはつかんでいるんですか。

○坪内健康担当部長(地域保健課長)  40歳のABC検診のほうにつきましては、医師会のほうに委託して追跡調査していただきますが、実際に追跡調査でつかめる人の率というのは50%に満たないという状況でございます。例えば20歳のほうにつきましては、区が直接追跡調査をいたしました。11名様。ですが、こちらからのいわゆる問いかけといいますか、アンケートに対しては、11名様のうち5名の方しか回答を今いただいていないという状況です。その中で4名の方は除菌をしたと。ただ、1名の方、これは外国からいらしていた方のようなんですが、そのような処置はしていないというのがこちらで持っているデータでございます。

○中島義春委員  20歳のほうは半分、またABCのほうも50%ということで、やはりこれせっかく受診していただいているんですから、心配だなという点も出た方はやはりしっかりとやっていただけるように、さらに区のほうで何か手が打てればというふうにお願いいたします。

 それで、特にピロリ菌のほうなんですけれども、このピロリ菌保有というのは、どちらかというと水質が悪い水を、昔は井戸水等で飲んで、それで、やはりピロリ菌が胃の中、菌が発生したというか、存在するようになったと言われております。20歳の場合ですと、余り悪い水、どこか渡航をして、海外に行って、そういう水を飲んだということがあれば別なんでしょうけれども、余り考えられないんですけれども、やはり20歳でピロリ菌を、数は多くはないんですけれども、持っているということは、よくピロリ菌保有は親子感染と言われておりますけれども、その辺はどういうふうになっているんでしょうか。

○坪内健康担当部長(地域保健課長)  委員御指摘のとおり、通常ピロリ菌については、衛生状態の悪い水を飲んだ場合、今の日本では考えにくいということですので、多くの場合、ピロリ菌を保有されている方は親子感染であろうというふうなことは推測できるところでございます。

○中島義春委員  そういう推測できるということで、やはりしっかりと例えば先ほど5名の方が菌があるということですから、そうすると、親子感染の可能性もあるということですよね。そうすると、お父さん、お母さんなりが持っているんではないかという推測もされますんで、これは個人情報という観点もいろいろあるんだろうけれども、その辺何とかそのほうにも、親子で話し合いができればというふうに思っているところなんです。

 そういう意味では、中学生のときにピロリ菌検査するという、大阪府の高槻市の中学校ではそういう検査もやっているということで、我々の会派としても根岸委員が以前そういうことをどうだということで提案させていただきましたけれど、これに関してもう一度改めてお聞きしたいと思います。

○原田池袋保健所長(長崎健康相談所長)  確かに胃がん撲滅に関して熱心な先生方は、なるべく早期にこのピロリ菌検査をして除菌をということをおっしゃっておりますが、ただ、幾つか小児科のサイドから問題がございまして、第1次の除菌に使うクラリスロマイシンという薬、お聞きになったことあるかもしれませんが、これが小児では非常に今耐性の方が、中耳炎とかそういったものでも使いますものですから、5割ぐらいの方が小児では耐性を持っていて、1次除菌では半数ぐらいが除菌ができなくて2次除菌をせざるを得なくなるということが言われております。

 といういろんな状況がございまして、小児に対してこの1次除菌をするという処方は、薬事法上もまだ安全性が認められていないということで、承認されておりません。熱心な先生方は、それでも保護者の方の了解をとってぜひ進めるということで進めていらっしゃるんですが、小児科の全体としてはまだ20歳未満の方に対してこの除菌をすることに対してのコンセンサスが得られておりません。これが今の状況でございます。